直近の通信3号です。
5.学級通信で子ども達の姿を!(黄金の3日間編)
新年度がスタートして早2週間。どの先生もそうであるように,学級担任として,この時期の最重要事項は,優しく,時に厳しく学級のルール作りを行うことと並行して,新しく出会った子ども達の児童理解に努めることです。そして,教師が見取った子ども達の姿を伝えることを通して,「私を見てくれている。なんだかがんばれそう。」と子ども達に希望を持ってもらうこと,そして,「まあ見てくれているかな。」と新たな保護者の方から,ほんの少しの信頼を得ることです。特に転任してきたばかり,子ども,保護者との信頼関係が完全にリセットされている私にとっては,この「副産物」が結構重要だったりします…。今回は,そんなことも少し意識しながら作成した通信例をご紹介。
実例11.黄金の3日間 27人の近況報告!!
1年生から大人気,少し照れくさそうに「貨物列車」を楽しんでいた~くん。
「黒板のメッセージの出来映えで,1年生の学校に対する印象が変わる!」と,丁寧に可愛らしく1年生教室の黒板にイラストや言葉を書いていた~さん。
入学式準備で獅子奮迅の働き!校長室掃除も自ら進んで行っていた~くん。(昨日は早速1年生のよきお兄さんに!!)
バイオテクノロジーのトップ10大学
元気いっぱい,あるときは友だちとサッカーでグラウンドを駆け抜け,またあるときは1年生教室で1年生と優しく遊んでいた~くん。
新聞の切り抜きの自主学習にびっくり仰天!!緻密かつ意欲的な姿勢が目を引いた~くん。
着任早々,右も左も分からず,警戒して誰も話しかけてくれない担任(私)に,「先生,伯仙の~くん知っていますか?」と真っ先にきてくれた~くん。
クラスの席替えで,意欲的に意見を発表し,クラスを仕切っていた~さん。
入学式準備の際,労を惜しまずサイネリア運びをがんばっていた~くん。
出欠をとる際,毎朝,大きな声とさわやかなトーンの返事が気持ちの良い~くん。
クラスのムードメーカー的存在。入学式準備では最後の最後まで体育館のモップがけをがんばっていた~くん。
入学式準備で,他の先生から「すごいよく働いていますよ。」と賞賛されるほどのがんばりで,1年生教室の準備を進めた~さん。
~中略~
担任の話を目で聞く姿勢が素晴らしい!!ペア対話でも男子と楽しみながら会話をしていた~さん。
その自学ノートに目を通しただけで,がんばり屋で創意工夫を凝らす人柄まで伺えた~さん。
「なあなあ,~さん一人だから誘おうで。」と,周囲を見て友だちをお弁当に誘っていた優しい~くん。
入学式準備の際,体育館の黒板の文字を,最後の一人になっても消していた~くん。
6のグリッドへの参照を行う方法
ロッカーに乱雑に置かれていた道徳の教科書を,丁寧に整頓していた~さん。
連絡帳の字がとっても美しい!!思わず表紙の名前を確認してしまった~くん。
「転入生の~くんです。」(担任)→「先生,もう知ってます。」(男子多数)始業式当日の朝休憩だけで,すっかり6年2組に溶け込んでしまった~くん。
「新1年生を笑顔で優しく迎えたいです。」と日記にその意気込みを語っていた~さん。
その整った字の如く,入学式準備の際,新1年生の椅子を最後の最後まで整頓していた~くん。
朝学校に来るやいなや,散らかっていた教室の本を,自ら進んで整頓していた~さん。
着任式で,話の内容だけでなく,その語る姿で,福米東小学校がどれだけ素敵な学校であるかが伺い知れるあいさつを行った~さん。
以上,「黄金の3日間」の子ども達の最・近況報告でした。子ども達,とっても張り切っています。優しく,元気な,頼もしい27人です。素晴らしい船出です。雨にも,風にも,嵐にも負けず,しっかりがんばっていきたいと思います。
パリは、大学を持っています
たった1日,或いは1時間で全ての子ども達のがんばりを見取ることができる先生方の実践に時々出会います。まさに脱帽です。そこまでの技量のない私なので,猶予は3日間です。しかし,期限が延長されたとしても,子ども達の姿が勝手に視界に入ってくることはほとんどありません。見ようとしなければ見えないのです(だから技量不足なのです…)。そんな私なりのメイキングは以下の通りです。
【見取る場面】
1.学習中の様子…これは「言わずもがな」です。
2.休憩時間の様子…特にこの時期,コーヒーを飲みに職員室に戻っている場合ではありません。
3.何かの活動の様子…今回は入学式準備の際,あちこちを探索。フットワークが重要です。
4.日記の内容…本人の生の言葉は貴重な情報源,評価の証拠。給食を5分で食べ,ひたすら日記に目を通します。
5.会話・インタビュー…積極的にコミュニケーションを図ります。 …等
→記憶力のない私は,見取ったことをマメにメモ!これが肝要です。
【書く視点】
1.本人が一番褒めてもらいたいであろう事実を選択
2.ありきたりではない,その子に特化した評価言を
…誰にでも通用する,使い回せるような評価言はダメ。ましてコピペなど論外!!
※通知表の評価言も同様です。「通知表文例を使っているようでは…。」と思っています。
3.評価の根拠となる具体的なエピソードを
…本人及び周囲の友だち(先生)の,どんな言動をもって,何をどう評価したのかということを明確に。
→本人が一番喜ぶであろう評価言(文章・言葉)となるようにひたすら推敲を重ねます。
子ども達のがんばる姿が,「すぐに伝わる」「一斉に伝わる」「保護者にも伝わる」。(新年度早々,学級のルール作りを行う上でも)教師の望むべき行動規範が,「すぐに拡がる」「みんなに拡がる」「一斉に拡がる」。私の捉える,学級通信で子ども達の姿を伝える「真髄(=本質,最も肝心な点)」です。
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